ご挨拶
第12回先進内視鏡治療研究会(J-CASE)当番世話人
大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授
猪股 雅史
この度、第12回日本先進内視鏡治療研究会(J-CASE)の当番世話人を担当させていただくこととなりました。非常に活気のあるこの研究会を開催できることを大変光栄に感じております。
本研究会は日本消化器内視鏡学会と日本内視鏡外科学会の二学会合同委員会を基に2007年にNOTES研究会として発足しました。第8回よりJ-CASE(先進内視鏡治療研究会)と名称を変更し、NOTESに限らず医工連携を含めた新しい治療内視鏡の開発と発展を目的としております。
今回のテーマは「What’s the breakthrough? -NOTESの未来を考える-」としました。自然口から軟性内視鏡を用い腹腔内で手術を行うNOTESの概念は、腹腔鏡下手術を上回る次世代の低侵襲手術手技として注目され、腹腔鏡手術や内視鏡治療の発展につながりました。特に本邦においては内視鏡的消化管全層切除術やLECS、POEMなどのNOTESに関連した先進的な内視鏡治療手技の開発や臨床応用が進んでいます。さらに新しい内視鏡機器の開発や、人工知能の内視鏡診療への応用なども期待されています。本研究会では大きな視点から更なる低侵襲治療を目指し、皆様で大いに議論していただければと思います。
本会の開催日程は11月1日から神戸で開催されますJDDW2018に合わせ、その期間中の11月3日(土)といたしました。
第12回先進内視鏡治療研究会(J-CASE)が皆様にとって意義深いものとなりますよう、教室員一同鋭意準備してまいります。皆様の積極的なご参加を何卒よろしくお願い申し上げます。